大腸内視鏡検査は痛くない、だが辛い

 持病の潰瘍性大腸炎がやや悪化していたので、大病院を紹介してもらったら、大腸内視鏡検査をすることとなった。

 同世代でやった事がある人も少ないだろうから少しは参考になると思う。

 

 前日の晩ご飯は消化に良いものだけを食べ、当日の朝は下剤を2L飲んだ。下剤は不味くはないが美味くもない。よく混ぜなかったので、最初は味が薄く、最後は濃すぎて吐きそうだった。

 病院に行くとまずはケツに穴が空いたパンツに着替えさせられ、それから点滴を打った。少し痛かった。それから横になり、点滴から痛み止めと腸の動きを止める薬を投与された。

 

 そうしてようやく本番である。

 

 率直な感想としてはまず、痛みがほとんどなかったのが良かった。

 いや、もしかしたら少し痛かったのかもしれない。

 その痛みを知覚させないほどの強烈な

  便意

が続く、地獄のような体験だった...

 

 便意には上限がある事がわかった。明らかに上限に達していた。漏れそうで我慢する時の便意とは雲泥の差があった。

 想像してみてほしい。大腸は便が存在するだけという弱い刺激で知覚するのだ。直接刺激すればどうなるか。想像できただろうか。

 しかも、それが十五分以上続く。

 

 (あとどれくらいで終わるか分からないのも辛かった。)

 

 耐えに耐え、地獄は終わりを迎えた。

 

 (内視鏡を抜き取る瞬間だけはめっちゃ気持ちよかった。)

 

 終わった後少しの間、ガスを注入されていた分が痛いが便意に比べれば大したことはない。

 最後はオナラを出す為に30分横になっていた。喉が異常に渇いていたが、それは薬のせいだそうだ。病院で飲むポカリスウェットは美味かった。

 

 辛かったけど、絶対にやった方がいい。大腸がんは男性で11人に1人、女性で13人に1人が罹患するから、治療費の期待値から考えてもお得だろう。

 麻酔をかけてもらえるところもあるそうだ。ぜひ麻酔をお勧めする。

 

 余談) 全身麻酔は安全だが、なぜ麻酔がかかるのか100年以上かかってもよく分かっていないというウンチクは、今日においてはもはや誤りなのかもしれない。本当に最新の研究だ。

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